2017/10/24(火)ノーム・チョムスキー「アメリカンドリームの終わり」第7章無料公開
[目次]
建国以来の下劣で恥ずべき行動原理
原理1 民主主義を減らす
原理2 若者を教化・洗脳する
原理3 経済の仕組みを再設計する
原理4 負担は民衆に負わせる
原理5 連帯と団結への攻撃
原理6 企業取締官を操る
原理7 大統領選挙を操作する
原理8 民衆を家畜化して整列させる
原理9 合意を捏造する
原理10 民衆を孤立させ、周辺化させる
50年前からアメリカ社会の富の偏重に警告を発していたチョムスキーが、 その予想通り極端な格差社会と成り果てた現在のアメリカを前に、 なぜそのようになったのか、背後にある社会的、政治的な流れと変化について、 率直かつ詳細に自身の分析を語る本書。 長期にわたるインタビューをもとにしたドキュメンタリー映画に、 豊富な資料、注、スタイリッシュなイラストを加えて書籍化したもので、 平易な語り口とPOPなブックデザインは、新世代にこそ読んでもらいたいというチョムスキーの意向が表れている。
2017/10/19(木)中村久司「サフラジェット 英国女性参政権運動の肖像とシルビア・パンクハースト」
映画『未来を花束にして』(原題「SUFFRAGETTE」)で描かれた、女性参政権をもとめて投獄・拷問をも恐れず勇敢に闘ったサフラジェットたち。前史となる19世紀の点描から、エメリン・パンクハースト夫人らによるWSPUの創立・終焉に至る歴史ドラマを詳述する。 さらに、「もっとも多く逮捕・投獄されたサフラジェット」といわれる、パンクハースト夫人の二女シルビアに光を当てる。パシフィストであった彼女は、ロンドンのなかでも貧困な労働者や移民が多く暮らしていたイースト・エンドを拠点に活動した。のちに共産党(第3インターナショナル英国支部)の創立メンバーとなり、レーニンとも論争したシルビアの闘いの軌跡をたどる。