2017/10/19(木)中村久司「サフラジェット 英国女性参政権運動の肖像とシルビア・パンクハースト」
映画『未来を花束にして』(原題「SUFFRAGETTE」)で描かれた、女性参政権をもとめて投獄・拷問をも恐れず勇敢に闘ったサフラジェットたち。前史となる19世紀の点描から、エメリン・パンクハースト夫人らによるWSPUの創立・終焉に至る歴史ドラマを詳述する。 さらに、「もっとも多く逮捕・投獄されたサフラジェット」といわれる、パンクハースト夫人の二女シルビアに光を当てる。パシフィストであった彼女は、ロンドンのなかでも貧困な労働者や移民が多く暮らしていたイースト・エンドを拠点に活動した。のちに共産党(第3インターナショナル英国支部)の創立メンバーとなり、レーニンとも論争したシルビアの闘いの軌跡をたどる。