2017/05/18(木)≪村上柴田翻訳堂≫ナサニエル・ウエスト「いなごの日」ニコルズ「卵を産めない郭公」
軍靴の音が高まる時代をブラック・ユーモアで切り取ったカルト作家の代表的長編を柴田元幸が新訳。絵描きの眼に映った、ハリウッドの夢の影で貧しく生きる人々を描いた「いなごの日」。立身出世を目指す少年の身に起る悲劇の数々を描き、アメリカン・ドリームを徹底して暗転させた「クール・ミリオン」。グロテスクなブラック・ユーモアを炸裂させ、三〇年代のアメリカを駆け抜けて早世したウエスト、その代表的な長編に短編二編を加えた永久保存版作品集。