2016/07/01(金)7/1新刊は柳美里「ねこのおうち」、日替セール西原理恵子「生きる悪知恵」
八重洲ブックセンターさんによると「猫と人とが互いの弱さを補完し合って生きていくさまを、静かに描いた連作短編集」だそうで、なかなか面白そうですね。
Kindleの日替わりセールは西原理恵子「生きる悪知恵」。
文春の公式サイトで行われていた西原理恵子の人生相談コーナーをまとめた一冊。綾辻行人氏やしりあがり寿氏や角田光代ら著名人からの悩みも掲載した人気の電子本がセールに。
EH:うん。あの出来事がひとつの恒星というか銀河の核になっている。あの短編のもとになったイメージ、要するに三部作のすべての源となったイメージは僕の子ども時代にさかのぼる。祖父の腕にはアウシュビッツの番号が刻まれていたんだが、僕がそれについて訪ねると彼は電話番号だと答えた。あのあたりから僕の知識欲が生まれた。「ポーランドのボクサー」の最初の一行はあの番号で始まるからね。
問:アウシュビッツの件についてはおじいさんから具体的に話を聞いたんだろうね。
EH:いや、それは違う。祖父は1946年にグアテマラに来て以来、なにも過去のことを話そうとしなかった。だから腕の番号についても電話番号だと言っていた。間接的に「話したくない」と伝えていたんだね。実際になにも話してくれなかった。60年にもわたって一言も。それが、亡くなるほんの10年前になって…ようやく語りだした。死が近くなってはじめて、後世に伝えておきたいと思ったんだろう。」
「エドゥアルド・ハルフォン――ユダヤ人であると思うときの違和感」(2014年6月16日、フランコ・チアバロティによるインタビュー)より


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