2015/02/20(金)曽野綾子氏の産経コラムの経緯まとめ

産経新聞2015年2月11日の曽野綾子氏のコラムとその反響などをまとめました。
曽野綾子氏の産経コラムに抗議相次ぐ 人種別居住区に言及で |GoHoo
コラム全文を引用。
2月13日に南ア大使館とNPO法人アフリカ日本協議会が抗議文を産経新聞社に送付され、
産経新聞2月15日に曽野氏が「私は文章の中でアパルトヘイト政策を日本で行うよう提唱してなどいません。生活習慣の違う人間が一緒に住むことは難しい、という個人の経験を書いているだけです」とコメント。
その後、2月17日に日本アフリカ学会の有志のグループ、国際人権NGO・反差別国際運動日本委員会がコラム撤回要請文を出す、などの経緯をまとめている。

2月17日に朝日新聞が曽野氏のコメントを掲載。
曽野綾子氏「アパルトヘイト称揚してない」|朝日新聞デジタル
私はブログやツイッターなどと関係のない世界で生きて来て、今回、まちがった情報に基づいて興奮している人々を知りました。
 私が安倍総理のアドヴァイザーであったことなど一度もありません。そのような記事を配信した新聞は、日本のであろうと、外国のであろうと、その根拠を示す責任があります。もし示せない時には記事の訂正をされるのがマスコミの良心というものでしょう。
 私は、アパルトヘイトを称揚したことなどありませんが、「チャイナ・タウン」や「リトル・東京」の存在はいいものでしょう。
http://www.asahi.com/articles/ASH2J5TWDH2JUTIL04N.html

2015年2月17日「曽野綾子氏のコラムが波紋、改めて考えるアパルトヘイト」(直撃モード)|荻上チキ・Session-22
TBSラジオ「荻上チキ・TBSラジオ Session-22」で曽野氏は荻上チキ氏のインタビューで産経コラムの真意を説明。
曽野綾子氏へのインタビューの音声データ(mp3)
荻上チキによる曽野綾子氏へのインタビュー書き起こし |さかなの目
曽野綾子さんインタビュー “差別でなく区別です” 「荻上チキ・TBSラジオ Session-22」|NAVER まとめ
そのラジオをきいたリスナーの反応が掲載。

空のつづきはアフリカ
南アフリカで15年以上生活されいる方が曽野氏の南アのマンション話のおかしさを指摘。

(@ケープタウン)南アフリカから見た曽野綾子さんコラム:朝日新聞3月12日

2月18日に共同通信の取材に文書で回答。
曽野氏、抗議のコラム撤回せず アパルトヘイト政策は不支持 |47NEWS
曽野氏は回答の中で、コラムの見解はアパルトヘイトの擁護だと指摘されたことに対し、「私はそう書いておりません」と否定した。
 また「すべての個人が個性的魅力を持っています。アパルトヘイトなどやっていたら、そのすばらしさに出会えません」と答えた。
http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015021801001843.html
アフリカ日本協議会:産経新聞 曽野綾子さんのコラムへの抗議文
コラムへの抗議文とそれへの産経新聞社村雲広報部長と曽野綾子からの返信が掲載されている。

3月6日放送のBSフジ「プライムニュース」で南アフリカ・ペコ大使と曽野綾子氏が対談。そのtwitter上の感想まとめ。
曽野綾子さんと南アフリカ大使が一緒にテレビ出演~Mami Tanakaさんの実況ツイートを中心に - NAVER まとめ
BSフジ プライムニュース『曽野綾子氏×南ア大使 移民コラム反響と真意』 - Togetterまとめ


追記)駐日ブラジル大使も反論
Japan Times紙が2月20日にコラムの真意を曽野綾子に取材しコメントを掲載した。
Outrage grows over Sono 'apartheid' column | The Japan Times
それに対しアンドレー・コヘイア・ド・ラーゴ在京ブラジル大使が右のような英字反論文Japan Times2月25日に発表。
Brazilians, Japanese and the virtues of integration | The Japan Times
曽野綾子氏に在京大使反論=日本移民は文化残して統合=駐日ブラジル大使=アンドレー・コヘイア・ド・ラーゴ(Andre Correa do Lago) – ニッケイ新聞
具体例として《ペルーの首都リマなど南米の都市では、日系人専用の移住地(dedicated colonies for Japanese)がある。そこでは、日本語や日本文化が損なわれずに残っている。日本にもブラジル移民のコミュニティがあり、これらの共同体はほぼ自然に湧いて出たものだが、いずれも隔離はされていない。人々は、そこに住みたいと思うから住んでいるのであって、出るも入るも本人の自由である。私は、本人の選択による住み分けは、何ら悪いことだとは思わない》という意味の自説を話した部分がある。
 それに対しアンドレー・コヘイア・ド・ラーゴ在京ブラジル大使が右のような英字反論文をジャパンタイムス同月25日付けで発表した。今回掲載したのは、その日本語訳。
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