たちよみclub

芥川賞受賞から2年、本谷有希子が描くSNS狂騒曲！海外旅行でインスタにアップする写真で“本当”を実感する僕たち、ネットショッピング依存症から抜け出せず夫に携帯を取り上げられた妻、自分たちだけの“印”を世間に見せるために動画撮影をする夫婦――。SNSに頼り、翻弄され、救われる私たちの空騒ぎ。

15世紀のイタリア、ルネッサンス時代。現代政治学の祖・マキァヴェッリに「理想の君主」とまで謳われながら、歴史の闇に葬られた英雄チェザーレ・ボルジア。争いに向かおうとする不穏な時代に、全ヨーロッパ統一という野望を抱いた男の戦いの物語。本邦未訳『サチェルドーテ版チェーザレ・ボルジア伝』(イタリア語原書)を精査し惣領冬実が描く、華麗なるルネッサンス絵巻

勝利を、信じろ――。足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。資金難、素材探し、困難を極めるソール（靴底）開発、大手シューズメーカーの妨害――。チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。はたして、彼らに未来はあるのか？

カクヨムの１周年を記念し、2016年のカクヨムを代表する作品として読者アンケートで選ばれた8作品と、編集部が選ぶ5作品を一挙収録。槻影、柞刈湯葉ら第１回カクヨムWeb小説コンテスト大賞受賞者のインタビューも掲載。これを読めばカクヨムのすべてが分かる！オリジナル版でお届けする電子書籍をぜひお試しください。

自閉症スペクトラム障害である著者が、自身の半生をもとに描いた自伝的小説である。幼い頃から「変わった子 」と言われて育ってきた心良が、小学校入学とともに出会ったのは、理不尽な暴力教師「鈴本」だった……。誰にも理解されない障害を抱え、もがきながら、戸惑いながら、全てのものと闘いながら、それでも必死に生きていく。自閉症スペクトラム障害の少女の「闘いの軌跡」。

「明日、ワンダーランドで人を殺します」 エミルはミステリ研究会の先輩・伴田と、テーマパークの人気アトラクション「人狼マンション」に入館する。入館者のなかには、逃走中の強盗殺人犯がいた。皆の協力により、強盗は拘束される。直後、アトラクションの演出でホールが暗転する。灯りがつくと、強盗とひとりの女性が殺されていた……。

ふたつの死体とともにアトラクション内に閉じこめられた乗客たち。混乱する状況のなか、室内探索とボディチェックが行なわれる。しかし行方不明の凶器は発見されなかった。「Ｘ」と名乗る謎の少年が、乗客のひとりに嫌疑をかけようと会話を誘導する。エミルは反論するが、すでに二度目の暗転が間近に迫っていた……。